第55回日本武道学会弓道専門分科会企画について(令和4年度)

 令和4年9月4日(日)に、「パラアーチェリーに学ぶ弓道の新たな可能性を探る」を開催します。この企画は、日本武道学会第55回大会の弓道専門分科会企画として開催します。

企画について

 アーチェリーは、障がい者スポーツとしての歴史を有している。1948年、ロンドン郊外のストーク・マンデビル病院内で、第2次世界大戦の負傷兵によって行われたアーチェリー競技会は、今日のパラリンピックの起源とされるものである。1952年には、パラアーチェリーの国際大会が開始された。そして、1960年の第1回夏季パラリンピック大会から、現在に至るまで、アーチェリーはパラリンピック公式種目として採用されている。アーチェリーは、障がい者が実施する国際的スポーツとして大きな発展を遂げている。

 一方で、弓道では、障がい者の実施事例は僅かしかない。その普及は、ほぼ皆無といってよい。弓道も、アーチェリーのように、用具や環境などを工夫することによって、障がい者が実施することは可能である。実際、弓道専門分科会会員からは、大学の弓道授業等で障がい者を受け入れ、用具等の工夫によって実施した事例が報告されている。しかしながら、その経験や知見は限定的であり、今後障がい者が弓道を実施する上では、同じ弓矢を用いるアーチェリーの知見は大いに参考になると考えられる。

 そこで、本分科会企画では、パラアーチェリーの最前線でご活躍されている競技者及び指導者の方から、パラアーチェリーの実際についてご講演いただく。そして、弓道において障がい者の方々が参加するためには、どのような工夫が必要であるのかをご提言いただき、障がい者の参加を通じた弓道の新たな発展の可能性について探求する。

日時                 :令和4年9月4日(日)14:30~16:00

開催方法          :対面+Zoomを用いたハイブリッド開催(予定)

対面開催場所   :桐蔭横浜大学 大学中央棟 304

予定                :
①弓道専門分科会代表挨拶 松尾牧則(筑波大学)
②パラアーチェリー競技の実際     大橋  俊(株式会社コロプラ、パラアーチェリー ショルダーアーチャー)
③パラアーチェリー指導の実際     松村晃志(東京都アーチェリー協会 理事長)
④質疑応答

司会                 :五賀友継(国際武道大学)

参加方法について

 弓道専門分科会に所属されていない方は、8月31日(水)までに弓道専門分科会事務局までご連絡ください。その際に、対面とZoomいずれでの参加を希望するかをご連絡ください。

日本武道学会弓道専門分科会事務局 担当:五賀友継(国際武道大学) E-mail  : budo.kyudo@gmail.com

 なお、本年の日本武道学会第55回大会は9月3日(土)ー4日(日)に桐蔭横浜大学で開催されます。詳細については、日本武道学会HPをご覧ください。
http://www.budo.ac/
2022年08月25日