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国立大学法人東京農工大学大学院工学府教授
日本武道学会は、2018年(平成30年)2月3日で日本武道学会創立50周年を迎えることができました。創立以来、50年に亘り学会運営・活動にご尽力を賜りました多くの諸先生並びに諸先輩の方々に対し、深甚なる敬意と感謝を申し上げます。また、ご支援・ご協力を賜りました武道関係者や賛助会員、特に、公益財団法人日本武道館様には学会発足以来、多大なるご支援を賜りましたことなど、学会を代表いたしまして、心より厚く御礼申し上げる次第でございます。

皆様方のお陰をもちまして、武道学会として半世紀にわたる学術活動を通して武道の発展に多少なりとも寄与できたのではなかろうかと自負いたしております。

1964年(昭和39年)の東京オリンピックに初めて柔道が参加をしましたが、その柔道会場として創建された日本武道館の正力松太郎館長の提唱により、日本武道館において1968年(昭和43年)2月3日に大学研究者及び武道関係者など約200名が参加して日本武道学会創立総会が開催され、ここに日本武道学会が設立いたしました。そして同年8月3日・4日には日本武道学会第1回大会が日本武道館において開催されました。それ以来、今日まで半世紀にわたり学術活動を行って参りましたが、今年度で創立50周年を迎えることができました。学会設立当初の会員数は約200名でしたが、現在は約900名となり組織的にも発展してまいりました。諸先生方のご尽力と学術的功績により学会として認知され評価されるようになってきたと思われます。さらなる学術的活動を通して学会の存在意義について社会から高い評価が得られるよう努力していく必要があると考えます。

日本武道学会の使命・方向性は、純粋学問的研究に従事すると言うよりは、武道の普及発展に資するために武道に関わる様々な課題に対して、学術的観点からその研究成果を現場に還元することを目的としております。個人研究のみならず学会組織として武道に関わる様々な課題解決のために議論を重ねて参りたいと考えております。今日の学会を取り巻く社会的環境は変化しております。国立大学法人においては競争的環境と自立的・主体的運営体制の下での教育研究の活性化が求められており、各大学の特色を最大限に活かすという機能強化の方向性に応じた運営交付金の類型化に基づいて配分がされるようになっております。結果として大学教員にあっては厳しい成果を問われるようになったおります。しかし、一般的には研究費予算が縮減、教員定数の削減等により武道関係教員数の減少傾向が顕著に見られること等が挙げられています。したがって、教員には科学研究費などの外部資金を積極的に獲得する努力が必要であり、また専門大学における後継者となる大学院生の養成などが重要な課題と言えます。

また、日本固有の文化である「武道」について学術的に世界に認知させるべく関連する国際学術学会との交流をスタートし筑波大学における第1回国際武道会議を実施し、今年度、記念すべき日本武道学会第50回大会として第2回2017国際武道会議を関西大学千里山キャンパス100周年記念会館において実施することができました。

本国際会議は、International Martial Arts and Combat Sports Scientific Society, Archives of Budo, International Association of Judo Researchers, Korean Alliance of Martial Arts、Forum for Budo Culture、等学術団体の積極的な参加協力等々をいただき盛会に開催することが出来ました。今後さらに国際的な展開を図り「武道」の固有性について理解を深めたいと考えております。

学会の学術的成果については、国内外への積極的な発信が必要となります。そもそも、武道とは何なのか?という根本的な概念や文化的価値について世界に向けて発信する必要もあります。そのためにも、学会活動の国際化を意図し平成10年から国際交流を進め、国際会議等の開催により海外の研究者との学術交流を推進する中で日本武道の固有性について相互理解を深め、世界に向けて積極的に発信して行きたいと考えております。と同時に、英文翻訳等、ホームページの充実を図りながら国内外への情報発信を活発に行ってまいりたいと存じます。

さて今日、武道を取り巻く社会的環境は変化いたしております。

平成18年に教育基本法が改正され、学習指導要領の改訂により教育目標として「我が国の伝統と文化を基盤として、国際社会を生きる日本人の育成」と明示されました。これを受けて、平成24年から中学校保健体育(1・2年生)において武道が必修化され、日本固有の伝統文化を理解し武道の持つ教育的特性により将来を担う日本人の育成に役立てようとする国家的な事業が進捗しているところです。今年度で6年が経過しようとしていますが、果たして期待通りに教育目標は達成されているのでしょうか?外部からの評価は如何なものでしょうか?実施に当たって様々な課題も浮上していると聞いております。我々、武道に関わるものとして、武道必修化の目標が達成できるよう武道教育の充実や課題解決のために様々な方面から協力・支援していくことが大きな使命と考えております。

武道の国際的な普及の意味では、オリンピックとの関わりについても考えていかなければなりません。先般、冬季オリンピックが韓国ピョンチャンにおいて行われ、日本人選手の活躍に日本中が歓喜に湧き立ち多くの感動をもたらしました。2020年には、いよいよ東京オリンピックが開催されます。武道関係競技として柔道に加えて空手道が正式種目として参加することになり、選手の活躍が大いに期待されているところです。関係者の皆様方におかれましては国際的普及の観点からも大いに期待をされていることと拝察いたします。しかし、老婆心ながら競技化・スポーツ化が進めば進むほど武道としての本質的価値が変容していく可能性があることも肝に命じなければならないと考えます。今更ながら、スポーツという概念が拡大されて使用されている現在において、武道はスポーツかどうかと議論するべくもありませんが、少なくとも武道の固有性とは何か?武道の特性とは何かなどの統一的見解は必要になってくると思います。

一般的に、文化は時代と共に変容していきます。外国文化の影響や社会の変容によって価値観や価値基準が変化してくる中で、将来に亘り武道として何を残していかなければならないか?これは極めて重要な本質的課題であると考えております。

私共は、この学会設立50周年を契機として、次半世紀に向けての新たなスタートと捉え、さらなる躍進に向けて学術活動に邁進する覚悟でございます。これまでにも増してご指導とご協力そしてご支援のほどお願いを申し上げる次第です。

あらためて武道の本質とその文化的価値について明確にすることに繋がり、本学会が国際的な武道(Budo)の望ましい発展と将来の方向性を展望し、次半世紀に向けてさらに大きく飛躍できるよう大いに期待をしています。

(日本武道学会50周年記念誌会長挨拶より引用)
 
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